コーチングに対する想い

私はこれまで、人生の半分を海外で過ごし、様々な国の人と仕事をし、そして彼らと生活を共にしてきました。
その中で気が付いたのは、世界には無数の「物差し」が存在するということ。
人は、育った環境や、文化、宗教などに影響を受けながら、それぞれ自分の中に「物差し」を持っていて、その一つひとつには良いも悪いもない。
だから、自分の物差しで人を評価しちゃいけないし、頭ごなしに否定してもいけない。
沢山の物差しに触れる中で、「相手の物差しと自分の物差しは違う」ことを理解し、そしてその違いを受け入れる寛容さが必要でした。
その一方で、相手と自分とが、互いの物差しを持ち寄って、歩み寄りが必要な時や、「これは譲れない」と一線を引き、流されずに主張しなければならない時もありました。
じゃあ、そもそも自分の物差しって、一体なんだろう?私が譲れない価値観・信念って何だろう? 人生の半分をそんな疑問にさらされながら生きてきました。
そんな疑問を繰り返すうちに、物差しは、単なる自分の価値観だけではなくて
自分にとって大事なことは何か?
自分にとっての幸せとは?
自分はどんな生き方を貫きたいのか?
を追求し続けることだと思うようになりました。
私自身コーチングに出会って、自分の人生の物差しを何度も何度も見つめ直すことで、少しずつ、自分の中の幸せの基準軸が明確になり、それに忠実に生きれるようになりました。
やりたいこと、大切にしたいこと、欲しい生き方、など、それまでぼんやりと感じていたものが自分の中によりはっきりと浮かび上がり、同時に、要らないものを削ぎ落す決断力が備わったと感じます。
自分の物差しがはっきりすると、人と自分とを比較することがなくなり、人に対しても自分に対してもよりオープンに、好奇心を持って接することが出来るようになりました。
多様性、多元的社会、社会的包摂、共生、などのキーワードをよく耳にするようになってきた昨今、多様な価値観、多様な生き方がある今だからこそ、自分なりの心の「物差し」を持つことが必要になっていると感じます。
誰もが心に抱えている、
幸せを感じながら生きたい。
自分らしくありたい。
人生、思いっきり生きたい。
という想い。
その答えは、いつもその人の中にあるし、その人しか見つけられない。
答えを探す過程で必要なのは、やはり、自分の中での価値基準、幸せの基準軸を明確にすることであり、自分の心に「物差し」をしっかりと立てることではないでしょうか。
コーチングには、その「物差し」を明らかにしていく力があります。
幸せを感じながら生きたい。自分らしくありたい。人生、思いっきり生きたい。そう思っていたら、自分の心を覗いて、そこにどんな物差しが眠っているのか、そして自分がどんな物差しを持って生きていきたいのか、一緒に探ってみませんか?
それはきっと、本当の自分を見つける旅であり、新しい自分に出会う旅にもなります。